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【メガベンチャー分析】なぜリクルートは『人材輩出企業』なのか?

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この記事は、メガベンチャーへの転職を考えている、リクルートへの転職を考えている、リクルートのことを知りたい、というあなたにオススメです。

リクルートは、昔から『人材輩出企業』とよく言われますが、なかなか外からでは、そう言われる理由や秘訣を知ることが難しいです。

私の知り合いにリクルートで働いている人が数多くおり、また転職支援を通じて、リクルートの人事の方やリクルートの面接を受けて内定を獲得した方との接点も数多くあります。

今回はその接点を通じて、今まで聞いてきた話をもとにしつつ、リクルートの本や人事制度など、リクルートをあらゆる切り口から考察して、リクルートが『人材輩出企業』と言われる秘訣を、3つの切り口「採用」「働く」「退職」でまとめました。

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【人材輩出企業】リクルート出身の有名ビジネスパーソン 一覧

出典
「人材輩出企業」と言われるのは、リクルートを退職した人が、いろんな企業や領域で活躍しているからに他なりません。リクルート出身者で有名なビジネスパーソンの方をまとめました。

有名なリクルート出身者

村井 満:日本プロサッカーリーグ理事長、Jリーグチェアマン
井上 高志:株式会社LIFULL代表取締役社長
平尾 丈:株式会社じげん代表取締役社長
須藤 憲司:株式会社Kaizen Platform代表取締役
青野 史寛:ソフトバンクグループ株式会社専務執行役員 兼 CHRO/CCO

松本 洋介:株式会社LiB代表取締役
篠塚 孝哉:株式会社令和トラベル代表取締役社長(旧 Loco Partners ファウンダー)
森健志郎:株式会社Schoo代表取締役社長
宇野 康秀:株式会社インテリジェンス創業者、株式会社USEN取締役会長
鎌田 和彦:株式会社インテリジェンス創業者
古川 健介:Supership株式会社 シードインキュベートディレクター
杉本 哲哉:株式会社マクロミル取締役社長
小笹 芳央:株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役会長
経沢 香保子:株式会社キッズライン代表取締役社長
江幡 哲也:株式会社オールアバウト代表取締役社長
七村 守:株式会社セプテーニ・ホールディングス名誉会長
工藤 智昭:株式会社ジーニー 代表取締役社長
佐々木 陽:株式会社 Oneteam 代表取締役
磯野 謙:自然電力株式会社 代表取締役 

リクルート出身者には、経営者・起業家として活躍している方も多いですが、ベンチャーやスタートアップなどで、経営陣やマネジメント層として活躍している人はさらに多いです。

【リクルート 人材輩出企業】採用編

出典まずは、リクルートが人材輩出企業と言われる秘訣の一つは、間違いなく、この「採用力の強さ」です。

新卒採用でも、中途採用でも、とにかく力を入れるのがリクルートの特徴です。(特に新卒採用へのこだわりは、色んな人から話を聞く限り、ハンパではないです。)

リクルートの採用のベースにある考え方は、「自分より優秀な人を採用しろ」「身の丈以上の採用をしろ」「そのためであれば、時間とお金を労力をとことん惜しむな」です。

この考え方が、経営者だけでなく、各採用担当にまで浸透しており、1963年に江副氏が創業してから今に到るまで脈々と受け継がれて、愚直に実行されているのです。

一説によると、リクルートの新卒採用のコストは、1人あたりに換算すると数百万円〜1千万円弱とも言われます。(世の中の平均コストは50万円程度です。)

また、新卒採用・中途採用でも、特に重視されるのは、志望動機でなく、

「今までの人生の選択してきた背景」「長く頑張ってきたこと」「本気で取り組んできたこと」「社会をどうしていきたいのかの強い想い」といった原体験です。

その人がもつ「エネルギー量やその源泉、思い描いたものを実際に形にする巻き込み力・実行力・継続力」などを深く深く知ることで、採用するか否かの判断をしています。

本来であれば、リクルートに入らずとも社会で活躍する人に、リクルートの魅力を感じてもらい、活躍してもらうように環境を提供しているのです。

【リクルート 人材輩出企業】働く編

出典「まだ、ここにない、出会い」を軸に、進学や就職、結婚、転職、といった「ライフイベント」領域から、飲食や美容、旅行っといった「ライフスタイル」領域まで、幅広くサービスを展開するリクルートですが、活躍する人材を多く輩出する秘訣は、下記にもあります。

【働く環境】
① 日々「お前はどうしたい?」と問われる環境 / 圧倒的当事者意識
② 半期ごとの「Will Can Mustシート」の運用 / 6つのスキルと4つのスタンス
③ 成果を出せば評価される「ミッション・グレード制度」の制度

【働く環境①】日々「お前はどうしたい?」と問われる環境 / 圧倒的当事者意識

日々の仕事の中で、経営陣・マネジメント層だけでなく、リーダー・メンバークラスにまで深く浸透しています。上司や先輩に仕事の相談する際には、この言葉で、自身の意志や想いを聞かれます。

答えを聞く、教えてもらうことだけだと、自分の責任感は持ちづらいのですが、自分の意志や想いを聞かれ、相手に発言をすることで、自身がどう考えているのか、どういう想いを持っているのか、自身で客観視できると同時に、大きな責任感を持つことにつながります。

それによって、日々の仕事に常に「当事者意識」というのが生まれ、日々日々その問われる環境にいると、周りの人に問われなくとも、いつの間にか自身の中に当事者意識を持って仕事をすることが当たり前になります。

そして、そうした中で成果を出し、昇進すると、自分と相手だけで仕事が完結していたことから、組織や事業、社会と対峙して仕事をする機会が増え、仕事をする影響範囲、見えている視座が高くなり、視野も広がるので、ビジネスパーソンとしても大きな成長につながる機会をどんどん得ることができます。

リクルートで働いたことを振り返った時に、いつの間にか、圧倒的な当事者意識を持っているビジネスパーソンになっているのです。

【働く環境②】「Will Can Mustシート」の運用 / 6つのスキルと4つのスタンス


出典この「Will Can Mustシート」は半期に一度、所属する部署の上司の方との「フィードバック面談」や「振り返り面談」の時に利用します。

実際にWill・Can・Mustの項目ではどんなことを記載するのか、ご説明します。

【Will Can Mustシート】
Will:今の仕事で実現したいこと・2〜3年後のキャリアイメージ
Can:活かしたい強み・克服したい課題・能力開発のための具体的な行動目標
Must:担うミッション・役割行動

シートの使い方のイメージは下記です。

出典そして、自身の強みや弱みを客観的に理解するために、共通の考え方が「6つのスキルと4つのスタンス」です。(下記の図)

こちらをもとに自身と上長で5段階での数値化を行い、自身と他者の視点の違いを理解し、自身の成長計画を立てることができるようにするのです。

出典

【働く環境③】成果を出せば評価される「ミッション・グレード制度」の運用

リクルートは、年齢や入社年次に関係なく、評価する「ミッション・グレード制度」を運用しています。

年齢や入社年次に関わらず、任されるミッションのレベルとそのアウトプットによって報酬(給与・賞与)を決定する人事制度が「ミッショングレード制」です。これにより、スピーディーで柔軟な人材任用、ミッションの高低に応じた客観的な報酬決定、常に人材の最大活用が意識される風土が、維持・促進されています。
参照:
人材開発方針 | 人材基盤 | サステナビリティ | リクルートホールディングス

このように、年齢や入社年次に関係なく、成果を出すことで、若くともどんどん昇進する機会を得ることができます。

そのため、20代後半で、マネージャーとなって年収1,000万円以上をもらっている人も珍しくありません。

【リクルート 人材輩出企業】退職編

出典リクルートでは、退職することを「卒業」と呼びます。そのため、卒業する人を華々しく送り出すような文化も強く残っています。

そして卒業した後は、卒業した人同士で繋がることもあれば、リクルートで働いている人と卒業した人で、仕事を依頼する・受ける関係性となって繋がることもあります。

実際にリクルートを卒業する正社員の人は、20代でも多いのですが、30代〜40代で非常に多くなります。

それはリクルートに「キャリアアップ支援金制度」という、卒業後のキャリア支援を目的とした退職金を支給する制度があるためです。

退職一時金制度
勤続年数5年未満の中途社員(新卒社員は6年半未満)に対して、勤続年数により最大100万円の退職金が支給されます。

フロンティア制度
勤続年数5年以上の中途社員(新卒社員は6年半以上)に対して、年収1年分相当が支給されます。

ニューフロンティア制度
退職時に年収1年分相当額を支援金として支給するフロンティア制度に加え、キャリアを考える節目の提供を目的として、35歳以降3年ごとに一定金額の上乗せ支給を行う制度(中途入社勤続5年以上等の支給条件あり)。

こうした卒業した後のキャリア支援を目的として退職金が支給されるため、その資金をもとにして、リクルート時代よりもかなり年収を下げてでもベンチャーやスタートアップにチャレンジしたり、自身で起業をしたりと、一般的にはリスクと思えるようなことにも、思い切ったチャレンジがしやすいようになっているのです。

また、退職するまでに、リクルートであらゆる成長機会を活かし、“働く編” でご説明した「6つのスキルと4つのスタンス」を磨きあげている(このスキル・スタンスはあらゆる事業を作る・大きくする・推進する上でも非常に役立つ)ため、チャレンジにおける成功確率を高めることができるのです。

【リクルート 人材輩出企業】まとめ

メガベンチャーへの転職を考えている、リクルートへの転職を考えている、リクルートのことを知りたい、という方に向けて、「採用編」「働く編」「退職編」の切り口から、リクルートを紹介しました。

リクルートへの転職を考えている人には、ハイクラス転職サイト『BIZREACH』リクルートエージェントに登録するのをオススメします。

BIZREACH(ビズリーチ)

おすすめスコア:

BIZREACH』は転職サイトではありますが、国内の優秀な転職エージェント(ヘッドハンター)がほとんど利用しているサービスです。

このサイトに登録しておくだけで、自分の経歴を魅力に感じてくれた転職エージェントからスカウトを多くもらうことができます。メガベンチャーへの転職支援できるエージェントも多く登録しているので、必ず利用した方がいい転職サイトです。会員登録(無料)です。

リクルートエージェント

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リクルートエージェントは、国内最多数の非公開求人を保有しており、転職支援実績数も国内No.1のエージェントです。リクルートに興味があるのであれば、餅は餅屋にではないですが、一度相談して見るのが良いです。(ぶっちゃけリクルートグループはどうですか、と転職支援してくれるキャリアアドバイザーにカジュアルに聞いてみるのがポイントです)

また『リクルートエージェント』に登録した人だけ限定で、独自で開催している「面接力向上セミナー」に参加することができます。非常に人気のセミナー(受講者満足度97%)で、2週間先くらいまで常に予約で埋まっています。

実際私も参加したことがありますが、2時間たっぷりと内容がつまったセミナーで、非常に有意義なもので、「面接対策のサポート」が企業として充実させている印象を受けました。

リクルートの選考の難易度は高いので、自分で進めるのでなく、リクルートへの転職支援実績のあるエージェントに相談をして、しっかり対策をした上で、選考を受けるようにしましょう。

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今回は以上となります。ご参考になれば幸いです。