こんな疑問を持つ方の悩みを解決できる記事になっています。
私は、1社目の会社で人事として新卒採用マーケットに、3社目の会社で、転職エージェントとして中途採用マーケットに対峙してきた経験があります。実際に、転職活動をしている人には、本記事でご紹介する内容について話をしており、信頼をいただいています。
「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違いを知っておくだけで、転職活動をスムーズに進めること、ひいては自分のキャリアをより良く築いくことにも繋がります。新卒採用の感覚で転職活動をしてしまうと失敗する可能性が高くなるので、ぜひ、本記事をじっくり読んで参考にしてもらえればと思います。
「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違い
はじめて転職活動を考えている人にとっては、転職活動(や転職)の経験がないために、「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違いを明確に知ることは難しいものです。
日本の就職活動(新卒採用)は、一般的には、多くの人が同時期に就活をはじめて、同時期に選考を受けて、内定となる、一括採用の形式で、転職活動(中途採用)の動きとは全く違うので、それが拍車をかけているかもしれません。
実際、「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違いは大きく3つあります。
「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違い
① 転職活動は「実力とタイミング」、就職活動は「ポテンシャル」が重要
② 転職活動は「連携型」、就職活動は「個人型」で進めるのが主流
③ 転職活動は「選考フローが少ない」、就職活動は「選考フローが多い」傾向にある
① 転職活動は「実力とタイミング」、就職活動は「ポテンシャル」が重要
1つ目の大きな違いは、転職活動は「実力とタイミング」、就職活動は「ポテンシャル」が重要であることです。
就職活動の場合は、学生時代での力を入れてきたことや志望動機など、主に面接でのコミュニケーションを通じて、その企業での業務をこなしていける、活躍する可能性を秘めているか「ポテンシャル」があるかどうか、が重要になります。
一方、転職活動では、ポテンシャルでなく「実力」それに加えて「タイミング」が非常に重要になります。
「実力」ですが、今までのキャリアを通じて培ってきたスキルや経験、さらには実績を踏まえ、その企業で活躍できる人がどうか見られます。
基本的には、活躍できる可能性がありそうか、でなく、活躍できるか、の観点で見極められるのが転職活動(中途採用)です。(※第二新卒採用の場合、少しポテンシャル要素を加味してくれます。)
また「タイミング」も就職活動と大きな違いです。
中途採用をする企業は、必要なポジションに、必要な人材が、必要な人数、採用できたタイミングで中途採用を閉じてしまいます。
就職活動(新卒採用)の場合、ほぼ同時期に募集が始まり、同時期に選考が進んでいくため、採用枠が埋まるかどうかはあまり気にする必要はなく、選考を受けている人たちの中で、いかに自分が活躍できそうな人物かアピールできるかどうかだけを考えればいいのですが、転職活動(中途採用)の場合は、そうはいきません。
「実力」があることは大前提として、企業にとって、採用したい、入社してほしい「タイミング」の人物であるかどうか、が採用する基準として非常に大きな影響があります。
いいキャリアを築こうと思うのであれば、若いうちから常に自分と向き合い、今とこれからのキャリア考え、転職はしなくとも、(常に転職活動を通じて)企業の情報収集して、今の環境(企業)でいるのか、新しい環境(企業)で新しいチャレンジをするのか、考えていくことがポイントです。
② 転職活動は「連携型」、就職活動は「個人型」で進めるのが主流
2つ目の大きな違いは、転職活動は「連携型」、就職活動は「個人型」で進めるのが主流であることです。
就職活動の場合、友人・知人から相談したり、サポートしてもらったりすることがあるかもしれませんが、基本的には、自分で考え、就職活動を進めていく「個人型」になります。
一方、転職活動の場合は、転職エージェントに相談して、サポートを受けながら、転職活動を進めていく「連携型」が一般的です。
転職エージェントを活用することで、無料で、キャリアの相談、企業選び、書類・面接などの選考対策、オファー条件の際の交渉などのサポートを受けることができます。
もちろん、転職活動も自分で考え、企業にエントリーし、選考を進めていく「個人型」でやる可能なのですが、はじめて転職活動をする場合は、どんな点に気をつけながら、企業を選ぶのがいいのか、選考を進めるのがいいのか、知見が少なく、準備不足によって、企業の選考に落ちるケースが多くあるので、正直オススメしない進め方です。
転職エージェントについては、自分の目利きをしっかり鍛えることで、自分にとって良い転職エージェントと出会うことができるので、積極的に利用するのがオススメです。(目利きについて知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。)
③ 転職活動は「選考フローが少ない」、就職活動は「選考フローが多い」傾向にある
3つ目の大きな違いは、転職活動は「選考フローが少ない」、就職活動は「選考フローが多い」傾向にあることです。
就職活動(新卒採用)の場合は、一般的に下記6つのフローで内定となることが多いです。
<就職活動(新卒採用)のフロー>
(1)エントリーシート提出
(2)筆記テスト
(3)グループディスカッション
(4)1次面接
(5)2次面接
(6)最終面接
一方、転職活動(中途採用)の場合は、一般的に下記4つのフローで内定となることが多いです。(※筆記テストがなくて、面接が3回の場合のところもあります。)
<転職活動(中途採用)のフロー>
(1)履歴書・職務経歴書提出
(2)筆記テスト
(3)1次面接
(4)最終面接(同日で複数回面接)
中途採用をする企業からすると、新卒採用の場合と違い、明確にどのポジションで採用するのか決まっており、かつ、できる限り早くに良い人材を採用したい、入社してほしいと考えているため、(きちんと見極めができる回数の前提で)選考のフローは少なくしたいのです。
ここで気をつけた方がいいのが、気になっている企業が複数あって選考を受ける場合です。
複数の企業の選考を同タイミングで受けていかないと、ある会社だけ、先に内定が出てしまい、他の会社はこれから選考が始まる、といったタイミングのズレが生じさせてしまい、内定をもらった企業に入社するか否かの判断を(他の企業の選考が終わりきる前に)迫られてしまうことになります。
「転職活動」は今すぐ始めるべき!(転職は慎重に判断!)
ここまで、「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の大きな3つの違いについてご紹介してきました。
「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違い
① 転職活動は「実力とタイミング」、就職活動は「ポテンシャル」が重要
② 転職活動は「連携型」、就職活動は「個人型」で進めるのが主流
③ 転職活動は「選考フローが少ない」、就職活動は「選考フローが多い」傾向にある
今までの時代は、定年退職まで1社の企業で勤め上げ、その企業内でキャリアを築いていった時代でしたが、これからの時代は、より良いキャリアを築いていくために、また納得したキャリアを歩んでいくためには、複数の企業で働くことが当たり前になっていきます。(転職という手段なのか、副業という手段なのかは、色々ありますが)
このような時代変化を踏まえた時に、大切なのは、より良いキャリアを築くために、自ら積極的に動いて「転機となるようなタイミング」を自ら作り出し、都度都度、自ら納得のいく判断をしていくことです。
そのためには、今の社内のことだけでなく、社外のマーケットの情報を常に掴んでおくことがとても重要です。そのために、転職を考えていなくとも、情報収集をする目的で、自身の社外での市場価値の把握をする目的で、転職活動をしていくことをオススメします。
転職を考えていなくても、転職エージェントに相談するのって大丈夫なの?と不安になる方もいるかもしれませんが、「すぐ転職自体は考えていないのですが、いいオファーがあれば転職を考えているので、一度相談にのってもらえませんか?」と丁寧に伝えると、転職エージェントは意外に快く、丁寧に相談にのってくれるところが多いので、安心してください。
また転職活動は積極的に進めていきますが、仮に企業の選考を進めていくことになり、内定をもらった場合、転職するか否かは慎重に判断しましょう。これから目指していくキャリアを考えていった際に、今まで以上に納得いくキャリアが歩める可能性がある環境なのか?目指しているキャリアに近づいていける経験ができるのか?など。
まず利用したい転職サービス厳選3選
転職を本格的に考えていなくて、転職活動をする場合は、いきなり転職エージェントに相談するよりも、今中途採用に力を入れている企業や求人の情報収集ができる、自分の市場価値が把握できる(スカウトがくる)転職サービスを、まず利用するのがポイントです。
今回は、そのポイントにあった転職サービスを、私が3つ厳選したので、ご紹介します。1つサービスの利用だけだと、情報を多面的に集めることができないので、できれば2つ(理想は3つ)サービスを利用したいところです。
BIZREACH(ビズリーチ)
おすすめスコア:
幅広く企業・求人の情報を知りたい場合は、『BIZREACH』がおすすめです。
最近はCMでよく目にする機会が増えましたが、掲載企業数やヘッドハンター人数、求人数(公開求人数は127,000件以上、非公開求人数は23,000件以上)は、国内トップクラスです。
また20代・30代でもチャレンジできるハイクラス案件のスカウトも多いので、必ず利用したい転職サービスです。
リクナビNEXT
おすすめスコア:
リクルートが運営する国内最大級の転職サイト『リクナビNEXT』です。転職活動する人が最も多く登録している転職サイトです。
掲載されている企業数は、どの転職サイトよりも数が多く、ジャンルや年収の幅の網羅性も高いので、マーケットの感覚を掴む・広く情報を得る上では、これ以上ない転職サイトかと思います。これさえ登録してあれば、総合型の転職サイト「マイナビ」や「doda」には登録しなくて良いかと思います。
キャリトレ
おすすめスコア:
IT領域のベンチャー・スタートアップ企業・求人について知りたい場合は、『キャリトレ』を活用するのがおすすめです。
キャリトレに掲載されている求人に対して「興味がある」or「非表示」を選択することで、キャリトレの人工知能が好みを分析・学習してくれ、自身の希望条件にマッチした求人をレコメンドしてくれるようになっているので、思わぬ企業・求人との出会いも創出してくれます。
まとめ
「転職活動(中途採用)」と「就職活動(新卒採用)」の違いについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
「就職活動(新卒採用)」と同じような感覚で「転職活動(中途採用)」をしてしまうと、失敗する可能性も出てきます。また、何度もお伝えしますが、「転職活動(中途採用)」においては、実力もですが、何よりも「タイミング」がとても重要ですので、ぜひ、本記事を参考にして、ご自身のキャリアを考えてもらえれば幸いです。
もし本格的に転職を考えていきたい方は、下記の記事を参考にしてください。