ITメガベンチャーとは…いわゆる大企業に成長したベンチャー企業のことです。ITを活用した先進性のあるサービスやビジネスモデルを軸にしているのが特徴的です。時価総額が数千億〜数兆円ある企業が多いです。
ITメガベンチャーは、一般的な企業と比較すると「年収が高い」「スケールや社会的インパクトが大きい仕事ができる」「福利厚生や休暇制度も整っている」「働く環境が整っている」ことが多いです。
仕事のやりがいや社会的意義を持ちながらも安心して働けると、ITメガベンチャーは転職市場で非常に人気の高い企業です。
今回は、そのITメガベンチャーとして代表的な12社についての「平均年収のランキング順に「ビジネスや働く環境」について調査した内容をまとめました。
メガベンチャーに興味を持っていたり、転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
もしITメガベンチャーへの転職を考えている場合は、ITメガベンチャー支援の実績が豊富な転職エージェントと出会える『BIZREACH』と『JACリクルートメント』を併用するパターンがおすすめです。
【ITメガベンチャー転職】平均年収ランキング12社
ITメガベンチャー12社の直近2年間(2021年・2022年)の有価証券報告書を調べた上で、作成した年収ランキングです。
ITメガベンチャー12社のビジネスと働く環境
ここからは、メガベンチャー各社がどんなビジネスをおこなっているか、働く環境はどうなっているか、福利厚生はどんなものがあるか、ご紹介していきます。
【1位】Zホールディングス(ヤフー):平均年収1,075万円
Zホールディングスは、広告事業、イーコマース事業、会員サービス事業などを展開する総合インターネット企業です。検索サイトのYahoo!やヤフオク!、一休.comなどを運営しています。
働く環境として特徴的なのは、「脳ドック/心臓ドック費用補助、乳がん検診費用補助、マッサージルーム、カフェ保養施設、インターネット利用補助制度」などがあることです。
出典:https://www.z-holdings.co.jp/sustainability/stakeholder/09
【2位】メルカリ:平均年収1,060万円
メルカリは、新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る” ことを目指している企業です。
働く環境として、従業員に支持されているのは、「自由な勤務体系(12時〜16時をコアタイムとするフレックスタイム)」や「副業推奨」、「セミナー参加制度(会社が費用を負担)」「ドリンク無料」などがあることです。
福利厚生として、ライフサポートの支援も非常に充実しており、「産休・育休、介護休業支援の拡充」や「妊活の支援(会社が費用を負担)」「認可外保育園補助」があります。
出典:https://careers.mercari.com/
【3位】リクルートホールディングス:平均年収958万円
リクルートホールディングスは、グローバルNo.1のマッチングプラットフォームを展開する企業グループです。
結婚(ゼクシィ)・住宅(SUUMO)・人材(リクナビNEXT)などでのライフイベント領域から、飲食(ホットペッパーグルメ)や美容(ホットペッパービューティー)・旅行(じゃらん)などのライフスタイル領域でサービスを運営しています。
柔軟に働く時間の調整ができるフレックス制度であったり、リモートワーク、法定休暇とは別に休日を付与:年間平均週休2.8日にしていたり、と非常に働きやすい環境が魅力的です。
出典: https://www.recruit-jinji.jp
【4位】エムスリー:平均年収901万円
医者など医療従事者を対象とした医療ポータルサイト「m3.com」などを軸に『医療ITビジネス』を多角的に進めている企業です。
社名は、Medicine(医療)、Media (メディア)、Metamorphosis(変革)という「3つのM」からエムスリーとなっています。
2017年には米Forbes「世界で最も革新的な成長企業」で5位(日本企業の中では1位)に選出されるほど、常に成長を続けています。
福利厚生として、借上社宅制度(※)や社員やその家族が病気の際に最適な医療機関を提案してもらえるサービス(M3 Patient Support Program™)や、持株会制度があります。
(※)借上社宅制度とは、企業が不動産業者から賃貸物件を借り入れて社員に貸し出す制度です。給与から家賃が引かれるので、所得税が抑えられるというメリットがあります。また入居時に敷金や礼金を払う必要ないメリットもあります。
出典: https://corporate.m3.com/recruit/
【5位】DeNA:平均年収850万円
DeNAは、ゲーム事業、オートモーティブ事業、ヘルスケア事業、 スポーツ事業、ソーシャルLIVE事業などを展開する総合インターネット企業です。
野球の横浜ベイスターズやバスケの川崎ブレイブサンダースのスポーツクラブを経営しています。
働く環境として特徴的なのは、社員のパフォーマンスアップを健康面からサポートする専門部署「CHO(Chief Health Officer)室」が設置されていたり、他部署の役割・業務を兼務することができる社内副業制度「クロスジョブ制度」があったりすることです。
出典:https://career.dena.com/workplace/
【6位】楽天:平均年収774万円
楽天は、「EC」「FinTech」「デジタルコンテンツ」の3つの事業をベースに様々な領域でインターネット・サービスを展開し、インターネット上での「楽天経済圏」の確立を目指す総合インターネット企業です。
働く環境として特徴的なのは、ビザサポートやリロケーションサポート、仕事と育児の両立支援サポート(社内託児所、授乳室の設置)、カフェテリア(朝食・昼食・夕食無料)などがあることです。
楽天のオフィス内にフィットネスジム「Rakuten Fitness Club &Spa」、ヘアサロン「Rakuten Hair Salon」、ランドリーサービス「Rakuten Cleaning」、マッサージ&鍼「HARI-UP」があります。
出典:https://corp.rakuten.co.jp/careers/work/
【7位】サイバーエージェント:平均年収771万円
サイバーエージェントは、インターネットテレビ局「AbemaTV」の運営や国内トップシェアを誇るインターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業を展開する総合インターネット企業です。
サイバーエージェントらしく、ユニークな名称をつけた福利厚生制度が多くあり、「女性活躍促進制度 macalon」や「ENERGY(技術者向け支援制度)」「家賃補助制度 2駅ルール・どこでもルール」「リフレッシュ休暇 休んでファイブ」「健康促進施策」「サポ飯」などがあります。
出典:https://www.cyberagent.co.jp/way/info/contents_type=1119
【8位】LINE:平均年収770万円
LINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」を機軸として、コミュニケーション・コンテンツ・エンターテイメントなどモバイルに特化した各種サービスの開発・運営・広告事業に加え、AI事業を展開している次世代インターネット企業です。
無料朝食やお弁当手配、夏季休暇が自由、語学支援などが特徴的です。また給与とは別に、月額12,000円がLINEpayで支給される「LINE Pay Card Benefit Plan」の制度もあります。
出典:https://linecorp.com/ja/career/benefits
【9位】グリー:平均年収761万円
グリーは、ゲーム事業、メディア事業、広告事業、投資事業を展開している総合インターネット企業です。
「釣り★スタ」やVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」、ファッション動画マガジン「MINE」などを運営しています。働く環境として、特徴的なのが大きく2つあります。
一つ目は、ファミリー休暇や保育園料補助、ベビーシッター補助、ファミリーデーなどが受けられる「GREE Family Suport」です。2つ目は、近隣住宅補助や近隣引越補助、ランチ補助、社内マッサージが受けられる「GREE Lifestyle Support」です。
出典:https://job.rikunabi.com/2019/company/r669210063/employ/?isc=ps342
【10位】ミクシィ:平均年収711万円
ミクシィは、SNS事業やゲーム事業に加え、「デジタルエンターテインメント」「ライブエクスペリエンス」「メディア」「スポーツ」「ウェルネス」への事業展開を行う、コミュニケーションサービス企業です。
福利厚生として特徴的なのは、3キロルール以内の人を対象に月3万円の補助がでる「住宅手当」や「ランチサポート」「ドリンクバー」「懇親会補助」などです。
出典:https://mixi.co.jp/recruit/system.html
【11位】GMOインターネット:平均年収638万円
GMOインターネットは、インターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、仮想通貨事業を展開する、インターネットを支える総合インターネットグループ企業です。
働く環境として特徴的なのは、コミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」、マッサージスペース・昼寝スペース「マッサージ&おひるね GMO Bali Relax」「おひるねスペース GMO Siesta」などがあることです。
福利厚生として特徴的なのは、「スポーツクラブ・英会話等の補助金支給」や「エンジニア支援制度」
「給与の一部をビットコインで受け取れる」ことです。
出典:https://recruit.gmo.jp/welfare/data/
【12位】エス・エム・エス:平均年収501万円
エス・エム・エスは、介護・医療・キャリア・ヘルスケア/シニアライフ分野で多種多様な情報サービスを運営している企業です。
働く環境としてユニークなのは、「完全退館時刻の設定」をしていることです。。時間内で生産性高く働くと同時に、退社後の自己研鑽などの時間を生み出せるように、19時30分(※職種により20時30分)を完全退館時刻に定めています。
また、福利厚生として、社員持株会制度や有償ストック・オプションの付与、スキルアップ手当、書籍購入制度など基本的なものがあります。
出典:https://www.bm-sms.co.jp/sustainability/people/
ITメガベンチャーへの転職におすすめの転職サイトと転職エージェント
年収ランキング順に、ITメガベンチャー企業12社のビジネス・働く環境などについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ITメガベンチャーへの転職の採用基準は高いので、選考対策は必須です。質の高いエージェントが多くいる転職サイトや転職エージェントサービスを利用して、ITメガベンチャー転職支援の実績が豊富なエージェントにサポートしてもらうのが転職成功のポイントです。
おすすめなのは、『BIZREACH』と『JAC Recruitment』の2つの転職サービスを併用するパターンです。
BIZREACH(ビズリーチ)
『BIZREACH』は、「選ばれた人だけのハイクラス転職」というコンセプトだけあって、転職を考えて登録している人だけでなく、スカウトする転職エージェント(ヘッドハンター)もレベルが高い傾向にあります。メガベンチャーの案件を提案してくれるエージェントも多く登録しています。
転職エージェント(ヘッドハンター)の登録人数は約4,800人以上と国内トップで、求人数や契約企業数も国内トップクラスです。登録(無料)してからすぐに、多くのスカウトをもらえるのが特徴です。
JACリクルートメント
日系・外資系企業、両方のハイクラス求人に強い『JACリクルートメント』もおすすめです。イギリスで設立され、現在世界11ヶ国に展開している日系のハイクラスエージェントです。
「IT業界」「コンサル業界」と、各業界や職種に特化してコンサルタントが転職支援してくれるのが特徴的で、各コンサルタントは高い専門性と深い情報を持っています。メガベンチャーの転職支援実績も豊富なので、一度相談してみるのをおすすめします。
ITメガベンチャーへの転職を検討していて、より詳細に進め方を知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
ITメガベンチャーを含むハイクラス案件の転職を求めている方については、20代・30代に分けて「転職の進め方と転職サイト・転職エージェント」について紹介した記事もあります。
今回は以上です。ご参考になれば幸いです。