この記事は、
・転職を考えている
・転職活動中で、面接を控えている
・過去、転職活動で、内定をもらえず、転職できなかった
そんな方に読んでもらいたい記事です。
20代・30代のビジネスパーソンのキャリア相談・転職支援を年間で数百人程度行なっていますが、「転職できない人」「内定をもらえない人」には共通の特徴があることが分かってきました。今回は、その特徴について7つにまとめたものをご紹介します。
こちらの記事を読んでもらえれば、転職のつまづき、しくじりを回避しやすくなりますので、ぜひ参考にしてください。
【転職できない・・・】内定もらえない人の特徴7選
結論として、「転職できない」「内定もらえない」人には、こんな特徴があります。
① キャリアの棚卸しができていない
② 転職理由が不明確で、ネガティブ
③ 独りよがりな企業選びをしている
④ 志望先企業の分析ができていない
⑤ 企業の志望動機が曖昧で面接に臨む
⑥ 企業との接点を作るストーリーがない
⑦ 企業に合った自分の強みを伝えてない
① キャリアの棚卸しができていない
「転職できない」「内定もらえない」の人の特徴の一つとしてあるのは、まず『自分のキャリアの棚卸しができていない=明確なまでに言語化ができていない』ことが挙げられます。
下記5つについて明確に言語化できている状態にするためには、自分と向き合う時間をとることがとても大切です。
① 自分の過去の会社選びの基準とは
② 仕事上における(スキルや思考の)強み・弱みとは
③ 仕事の向き・不向きなスタイルとは
④ 成果を出せた仕事とは(その成果は定量・定性でどうインパクトがあったか)
⑤ 今後どのようなキャリアを考えているか
企業選びにおいても、また面接においても、自分のことを深く理解し、相手に伝わるほと言語化できていることで、良い選択やパフォーマンスができるようになります。
② 転職理由が不明確で、ネガティブ
次に挙げられるのは、「転職理由が不明確・ネガティブ要素が多い」ことです。
「転職理由が不明確」というのは、例えば、「年収を上げたい」「成長をしたい」「専門性を磨いていきたい」といった、誰でも言えそうな抽象度が高いまま、転職理由としている状態を表します。
『なぜそうなのか?』を3段階くらい深掘りをして、自分だからこそ言える転職理由に落とし込めているのが必要です。
また、「ネガティブ」については、例えば「上司との関係性がうまくいかない」「残業が多い」「自分の描いている職種での配属でなかった」といったことを指します。
ネガティブな要素は、転職の決断をするきっかけになりやすいものではありますが、こういったことをそのまま「転職理由」にしてしまうと、「その状況を避けたいから転職する人」=「辛抱がない人・自分の要望ばかりを大事にする人」と企業から見なされる可能性が高く、選考に落ちてしまいます。
転職理由においては、ネガティブな要素は誰しもあるのですが、大事なのは、ネガティブな要素は心の中に留め、自分の描く希望のキャリアと照らした際に、ポジティブな転職理由をちゃんと伝えられるように準備することが大切です。
③ 独りよがりな企業選びをしている
「独りよがりな企業選びをしている」は、自分で気づきにくい、落とし穴のようなものです。
転職エージェントとして「どんな企業を志望されますか?」と転職志望者に聞いた際に、自身の市場価値とかなりGAPのある企業を志望されていたり、そんな条件の良い企業は中々ない…といったことを回答される場合があります。
例えば、「英語力が日常会話レベルなのに、外資系戦略のトップファームやグローバルに仕事ができる環境の志望」「営業の経験しかないのに、マーケティングや事業企画、事業開発職(未経験)の希望」「年収が今よりもUPし、リモートワークや副業がOKで、専門性を身につけられる未経験職種の要望」があります。
転職においては、今よりも良い待遇や環境を求めていくことは大切なことはあるのですが、自分の市場価値とあまりにかけ離れた企業に転職することは、難易度が高いことだと自覚するのも大切です。
④ 志望先企業の分析ができていない
志望先の企業について詳細に分析せず(調べず)に、選考を受けてしまう方も少なくありません。企業を分析しているといっても、企業HPをさらって程度しか見ていなかったり、募集要件を把握しているだけだったりする人が多いのが実情です。
志望先企業を知る上では、あらゆるチャネルを駆使して調査・分析するのがとても重要です。「自社HP」「採用ページ(中途採用だけでなく、新卒採用も)」「SNSで役員や社員のツイート内容」「ネットで検索した記事」「IR資料」など、あらゆるチャネルから情報を集め、企業を多面的に知るのがとても大事です。
その情報を集めた上で、「企業が中長期的にどういう戦略を描いているのか」→「注力していく事業やサービスは何か」→「描いた戦略を実現する上で課題となりそうなことは何か」→「企業はどんな人を求めているのか」→「自分の経験・スキルで活かせるものはどういったものか」という順で、企業の分析と選考対策をするのがポイントです。
⑤ 企業の志望動機が曖昧で面接に臨む
「転職したい理由」をしっかり語れていても、「なぜこの企業を志望するのか」の動機が曖昧なまま面接にのぞんでしまう人も少なくありません。
「志望動機に正解はない」のが前提ではありますが、『自分らしいもの、かつ相手の企業にとっても聞いて納得のいく、共感できる志望動機』を話すことがポイントです。
そのためには、『自分のキャリアの棚卸しができていること』『志望先の企業を詳細に分析できている』がとても重要になります。
⑥ 企業との接点を作るストーリーがない
スキルが高く、人柄も良い人材であっても、企業との接点(交わる部分)を描けないと、内定をもらえないのが、中途採用です。
企業からの面接結果連絡で「非常に能力値も高く、良い人材ではあったのですが、自社で働くイメージや活躍するイメージが沸かないので、今回は申し訳ないですが、お見送りとさせてください」というフィードバックをもらうことがあります。
自分の「スキル・経験・志望動機」をもとにして、面接官の方に「企業で働いているイメージや活躍しているイメージをもってもらう」ためのストーリーをづくりができていない、うまく伝えられていないことが大きな要因です。
「良い人材だから、どの企業でも受かる」ということは中途採用においてはないので、自身が築き上げてきた今までのキャリアやこれからのキャリアの展望を踏まえ、企業との共通接点を見つけ、相手が納得・共感するストーリーを作って、伝えることが大切です。
⑦ 企業に合った自分の強みを伝えてない
「自分と企業の接点を作るストーリーがない」に少し被るような話ですが、「企業に合った自分の強みをアピールできていない」場合も、選考でお見送りされることがよくあります。
ここで押さえるべき観点は「企業が直面しているフェーズ」です。
「0→1」「1→10」「10→100」「100→1000」といった各フェーズにおいて、活躍できる人材には違いがあります。
あらゆる仕組みが整っていない「0→1」や「1→10」のフェーズで活躍できる人材は、自ら仕組みと事業を作り伸ばせる、個としての能力が高いジェネラリストで、
「10→100」「100→1000」のフェーズで活躍できる人材は、仕組みやルールをきちんと守りつつ、組織や事業のマネジメントができるスペシャリストです。
このように企業が直面しているフェーズによって、活躍できる人材の条件は変わってくるので、選考を受ける企業が直面するフェーズを把握した上で、自分の強みなどをアピールすることがとても大切になります。
まとめ
今回の記事は、
・転職を考えている
・転職活動中で、面接を控えている
・過去、転職活動で、内定をもらえず、転職できなかった
方に向けて、「転職できない」「内定もらえない」人の特徴7つ(下記)をご紹介させてもらいました。
① キャリアの棚卸しができていない
② 転職理由が不明確・ネガティブ要素が多い
③ 独りよがりな企業選びをしている
④ 志望先企業の分析ができていない
⑤ 企業の志望動機が曖昧で面接に臨む
⑥ 自分と企業の接点を作るストーリーがない
⑦ 企業に合った自分の強みを伝えられていない
ぜひ、今回の記事を参考にして、転職のつまづき、しくじりを回避してもらえれば幸いです。
最後に、
本気で転職を考えている人向けの記事もあるので、よければ参考にしてみてください。