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【マッキンゼー転職】外資系トップ戦略ファーム「McKinsey & Company」を徹底解剖

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この記事は、外資系戦略ファームへの転職を考えている、マッキンゼー・アンド・カンパニーへの選考にチャレンジをしたい、マッキンゼー・アンド・カンパニーを広く深く知りたい、というあなたにオススメです。

マッキンゼー・アンド・カンパニーを筆頭に外資系戦略ファームは、事業会社と違い、担当プロジェクトの守秘義務があったり、高給ゆえに待遇の情報が出しづらかったりするので、転職を検討するにあたっての情報が収集しづらいことがあります。

今回、コンサル転職の支援も行っている私自身の経験や情報網に加え、コンサル業界や各ファームを調査した本、日本オフィスのサイトだけでなく、グローバルサイトも参考にして、マッキンゼー・アンド・カンパニーについて徹底解剖した記事を書きましたので、参考にしてください。

ファーム概要

McKinsey & Company, Inc.(マッキンゼー・アンド・カンパニー)は、シカゴ大学で会計学を学び、経営学教授だったジェームズ・O・マッキンゼーにより、1926年に設立された世界トップレベルの戦略コンサルティングファームです。

現在、米国、欧州、アジア、南米、アフリカなど、世界60ヶ国以上に120以上のオフィスを展開し、14,000人以上のコンサルタントが働いています。

日本のオフィスは、1971年に開設され、現在は東京と大阪にあり、300人程度のコンサルタントが働いています。

特徴(理念・使命・価値観)

創設者であるジェームズ・O・マッキンゼーは、経営コンサルティング分野において「一流の人材を通じて、一流の企業を、より一流にしていく」ことを目指しました。

「Top Management Approach(全社視点)」
「Fact-base(事実に立脚)」
「Analytical approach(分析的アプローチ)」
をもとにしたコンサルティングサービスを提供しています。

「One Firm Policy」のもと、世界中のすべてのオフィスを「一つのファーム」と捉えた組織運営をしています。

すべてのオフィスで働くメンバーが、マッキンゼー・アンド・カンパニーの理念を共有しながら、同じ価値観を持ってクライアントにコンサルティングサービスを提供することを大切にしています。

私たちの使命

私たちの使命は、クライアントの業績を顕著かつ持続的、目に見える形で向上させることです。そして自分たちが、最高の人材を惹きつけるほど、魅力的で、エキサイティングで、成長する「偉大なファーム」であることです。私たちのクライアントが成功することで、自分たちも成功することを信じています。

最も困難な問題を解決するには、最高の人々が必要です。私たちは、最高の人々は最も困難な問題に取り組む機会に引き寄せられる、と考えています。私たちはその信念のもと、ファームを運営します。最高の人々と最も困難な問題に取り組むこと両者がお互いを高め合い、そして会社を強く永続させてくれることだと考えます。

私たちは価値観に基づいた組織です。私たちの価値観は、創業者のJames O. McKinseyと、1950年から1967年に在籍し、会社に大きな影響を与えてくれたマネージングディレクターであるMarvin Bowerの考えを反映しています。変化する時代に対応するため、価値観を少しずつ更新しています。

私たちの価値観

最高のプロフェッショナルスタンダードに準拠する
・顧客の利益を最優先する
・高い倫理観を遵守する
・クライアントの信頼(守秘義務)を保持する
・独立した視点を維持する
・顧客と自らの経営資源の費用対効果を高く管理する

クライアントの業績を大幅に向上させる
・トップマネジメント視点のアプローチ
・グローバルネットワークを活用し、最善のサービスをクライアントに提供する
・クライアントの経営に革新をもたらす
・持続的な発展を可能にする能力をクライアントに築く
・信頼にベースにした、永続的な関係を構築する

優れた人々のための比類のない環境を作り出す
・階層のない、オープンな関係性
・思いやりと高い能力を維持する
・奉仕とメンタリングを通じて互いに成長する
・自分の考えや意見を妥協なく述べられる
・「One Firm」のパートナーシップをもとに自らを律する
【参照】マッキンゼーグローバルサイト

提供しているコンサルティングサービス

日本オフィスでは、下記のような「産業」×「機能」の2軸の掛け合わせでコンサルティングサービスを提供しています。

【産業軸】
自動車・産業機械
化学
消費財・小売
エネルギー
金融サービス
金属
石油・ガス
ヘルスケア
プライベートエクイティ
通信・メディア・テクノロジー

【機能軸】
コーポレートファイナンス
マーケティング・アンド・セールス
オペレーション
組織
戦略
デジタル

プロジェクト例

日本オフィス設立から以来、日本のトップ30社の8割をサポートするまでに至っており、上場企業をはじめとして、非上場企業、政府機関などあらゆる業種を対象に、過去5年間では、1,000プロジェクト以上の支援実績があります。

日本の将来の成長を担う自動車、ハイテク、金融、医薬品といった産業を中心に、グローバル体制を反映したプロジェクトチームによって、グローバルレベルの専⁠門知⁠識とロ⁠ー⁠カ⁠ルレ⁠ベ⁠ルの深い知⁠見を組み合わせ、クライアント⁠企⁠業が最⁠大の目⁠標を達⁠成できるよう、戦略立案やサプライチェーンマネジメントなどの幅広い知見を提供しています。

プロジェクト例としては下記のようなものがあります。

日本のスキンケ⁠アブ⁠ラ⁠ン⁠ド⁠の中⁠南⁠米⁠戦⁠略
日本のスキンケアメーカーに対し、消費者および販売チャネルの総合的な分析によって中南米市場で成功するブランドの開発と販売チャネル戦略を立案
【参照】https://www.mckinsey.com/jp/our-work/skin-care-brand-gets-latin-america-makeover

新薬の売⁠⁠上⁠⁠げ⁠⁠を最⁠⁠大⁠⁠化⁠す⁠⁠るマ⁠⁠ー⁠⁠ケ⁠⁠テ⁠⁠ィ⁠⁠ン⁠⁠グ戦⁠⁠略
日本では「ライセンス提供」が利益をもたらす、という外資系製薬会社の認識を、戦略分析、市場調査、費用対効果を一から見直すことで、革新的なマーケティング・販売戦略を立案
【参照】https://www.mckinsey.com/jp/our-work/maximizing-new-product-revenue

キャリアパスと年収水準

キャリアパスとしては、ジェネラリスト」「スペシャリストの2つがあります。

どちらも基本は、「成果主義(Meritocracy)」であり、何歳か、何年在籍したかではなく、何を成し遂げたかによって評価されます。

「Promote when ready」と言われ、1つ上の役目を果たすための能力がついたと判断されると、年次に関係なく次の役割が与えられます。

マッキンゼー東京オフィスへ入社するコンサルタントには、ジェネラリスト、スペシャリストのそれぞれのキャリアパスに対して、さまざまなスタートポジションからのキャリア形成機会が用意されています。

ジェネラリスト、スペシャリストともに、マッキンゼーのコンサルタントとして、クライアント企業のトップ・マネジメントが抱えるさまざまな課題解決に従事します。

こうした複数のキャリアパスを用意しながら幅広い人材採用を行う背景には、まず、マッキンゼーがクライアントの企業および事業変革を長期にわたって支援させて頂く機会がますます増えていることが挙げられます。

次に、ジェネラリストとスペシャリストが融合したひとつのチームを組成することで、マッキンゼーならではの付加価値を提供し得るという確信があります。

ジェネラリストは、入社後、さまざまな業界や機能面でのプロジェクトに従事しながらマネジャーとなり、その後、業界や機能面での専門性を磨きながら経験値を積むことにより、マッキンゼーのリーダーになっていくことを求められています。スペシャリストも、ジェネラリストと同様にコンサルタントとしての成長パスを歩みつつ、特定の分野(ビジネステクノロジー、オペレーション、マーケティング)に注力しながら、それぞれのキャリアを積んでいくこととなります。ジェネラリスト、スペシャリストともに、マッキンゼーのコンサルタントとして、クライアント企業に最も高い付加価値を提供するという使命を担うことに、なんら変わりはありません。
【参照】採用情報

ジェネリストのコンサルタントには、「所属部門・部署」はなく、「辞令」や「配属」「転勤命令」もないです。

プロフェッショナルとして働く者のキャリアは、誰かに指示されて形成されるものではなく、自ら設計し組み立てていくものであると考え、My Own McKinsey」という言葉が各コンサルタントに浸透しています。

「組織目標の達成のために個人がある」のではなく、「個々人のキャリア・ゴールを支援する」ためにあり、マッキンゼーは独立したプロフェッショナルのための活躍の「場」を提供する、というのがこの言葉の所以です。

また職位としては、「ビジネスアナリスト」→「ジュニアアソシエイト」→「アソシエイト」→「エンゲージメントマネージャー」→「アソシエイトパートナー」→「パートナー」の順で昇進していきます。各役職の年収水準は下記です。(転職アカデミア調べ)

年収水準

「マッキンゼーで働くということ」

トレーニング

マッキンゼーでは、職務経験の有無や専門・前職分野の違いにかかわらず、コンサルタント全員が、業務に必要な基礎知識やコミュニケーションスキルなどを迅速に習得できるように、十分なサポート体制を用意しています。

また、「One Firm Policy」の原則のもと、世界中のどのオフィスに入社したコンサルタントも、1年半に1度程度のグローバルトレーニングに参加できる機会があります。これらのトレーニング は、同時期に入社した他のオフィスの同僚と一緒に受けるため、知識・スキルの習得と共に、グローバルネットワークを広げる機会となっています。

語学研修
ビジネスアナリストとして入社予定の方には、内定後に英語力判定テストを受けていただき、結果に応じて、入社前の英語レッスンの受講などについてアドバイスをします。入社後も、希望者は定期的な英語研修を受講できます。

留学支援
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、ビジネスアナリストの海外MBA留学を積極的にサポートしています(ジュニアアソシエイト、アソシエイトとして入社の場合は当制度の適用はありません)。この支援制度に「定員」はありません。同期入社のうち決められた人数だけが派遣留学ができるという制度ではなく、 「留学が将来のキャリアアップに有用で、本人がそれを希望している」、そして「仕事において高い成果をあげてきた」ことが認められるビジネスアナリスト全員が、支援を受けて留学することが可能です。留学に関しても、社内の仲間と相対的に競争する必要はありません。
【参照】Extend your strengths (グローバルサイト)

働く環境

海外で働く機会
マッキンゼーでは、個々人のキャリアプランと希望に基づき、グローバルに活躍できる舞台が多く存在します。例えば、日本企業と欧米企業の合併マネジメントやジョイントベンチャーの経営支援であれば、欧米各オフィスと東京オフィスの共同チームとなります。

海外オフィスへのトランスファー(転勤)も、本人の希望に基づいて実施されます。トランスファーは、現地でのコンサルティング業務に支障のない語学力に加え、日本支社において1年以上働き、基本的スキルを習得したと認められるコンサルタントが対象となります。

ワーク・ライフ・バランス
リーディングカンパニーの経営者の課題解決支援という業務は、重責であり、毎日定時に終わる仕事ではありません。しかし、コンサルタントに求められることは長時間働くことではなく、高いアウトプット(仕事の成果)を一定の時間内に出すことです。そのためには生産性を高めることが重要であり、マッキンゼー・アンド・カンパニーは、コンサルタントのスキルアップのための充実した支援策を用意しています。

また、有給休暇の取得はもちろん、出産休暇や性別を問わず認められる育児休暇、介護休暇の制度も整っており、取得実績もあります。
【参照】コンサルタントとして働くこと

採用ポジション

マッキンゼーでは現在、下記のポジションを募集しています。

ビジネスアナリスト

ビジネスアナリストは、プロジェクトの課題解決の個別分野を担当します。情報収集、その分析において中心的な役割を果たすだけではなく、顧客メンバーとの協業、プロジェクトの最終提案のとりまとめ、および顧客企業の経営者へのプレゼンテーションも担当します。

3年目以降は、そのままアソシエイト、マネジャーへと社内でキャリアを積んでいく者のほか、アソシエイトになる前に留学支援制度を利用してビジネススクールへ留学する者、海外オフィスで活躍する者、また、外部でリーダーシップ経験を積む者もいます。

国内外の大学・大学院に在籍する新卒学生の方、および大学(学士、修士)既卒で、実務経験が2年未満の方は、ビジネスアナリストとしての採用となります。

アソシエイト(ミッドキャリアプロフェッショナル)

アソシエイトは、プロジェクト課題解決の個別分野の担当から取り組みを始めます。その後、プロジェクト全体にわたり、課題の特定、仮説の設定・検証、顧客企業社内や外部でのインタビュー、海外からの情報収集・分析、最終提案のとりまとめなどに取り組みます

採用ポジションは、実務経験等を踏まえてアソシエイトあるいはジュニアアソシエイトのいずれかとなります。

2年以上の実務経験のある方、応募時点でMBAに在籍されている方、Ph.D.を取得見込みかつ取得意思のある方は、アソシエイトへの応募となります。

インプリメンテーションコンサルタント

クライアントとマッキンゼーとの共同プロジェクトにて設計された施策・ソリューションのクライアント内での大規模な実行展開とスキル育成に力点を置いて、企業変革活動を進めています。

デジタル・マッキンゼー

テクノロジーに関連する経営課題解決を中心として、グローバルで顧客企業の支援に取り組んでいます。

オペレーションスペシャリスト

顧客企業が、世界トップクラスのオペレーションを達成し、パフォーマンスを持続的に改善できる組織へと変革を遂げるための支援を行っています。

コンサルタント – 通信・メディア・テクノロジー

業界のリーディングカンパニーに対して経営課題解決の支援に取り組んでいます。

【参照】採用情報

求める人材

マッキンゼーの応募条件は、まず「国内外の4年制大学の卒業資格取得者、もしくは卒業見込みの人」「現・前職務において、求められる成果を達成し、高い評価を得ている」「ビジネスレベルの日本語力と英語力を有している」です。その上で、下記のような素養を持っている人を求めています。

Personal Impact
チャレンジングな問題に対して創造的な解決策を開発し、実行し、それをチームとうまく連携し実行できる人。

Entrepreneurial Drive
常に新しいアプローチや製品、サービス、技術を生み出すような革新的な素養を備える、起業家精神を持っている人。

Problem Solving Skills
クライアントのタフな問題を解決し、解決策を実装するための、実用的な高い知的能力と厳格さを持っている人。

Leadership Abilities
自分自身やチーム、コミュニティを自ら導こうと努力する人、そして結果を推進するために効果的なチームワークを育むことができる人。
【参照】
We want you to succeedグローバルサイト)

実際に入社した方のバックグラウンドは多種多様で、医者や研究者、弁護士、エンジニア、国家公務員、マーケティング担当、消費財メーカー・商社出身者、経営企画・事業企画担当、金融機関法人営業担当などの職歴を持った方が入社しています。

選考プロセス

マッキンゼーの選考プロセスは、
「書類選考」→「適性検査」→「ケース面接3回〜6回」です。
経歴によっては、適性検査を実施しない場合や、ケース面接が少ない場合がありますが、ケース面接では、1回は必ず英語で実施するのが、マッキンゼーの特徴です。

下記は、マッキンゼーのサイトで紹介されている動画で、選考についてマッキンゼーで働くコンサルタントが実際に話しています。

「マッキンゼーの面接について」

「マッキンゼーのケースの面接について」

「マッキンゼーの面接でリーダーシップ経験を伝えるために」

マッキンゼー(外資系戦略コンサル)転職におすすめの転職サービス

BIZREACH(ビズリーチ)は、ハイクラス転職において、圧倒的No.1の転職サイトです。2009年のサービス開始以来、テレビ・新聞・雑誌など多くのメディアで紹介されて、現在ではCMも多く配信されています。約10年ほどで、求人件数、採用企業数、登録ヘッドハンター数も日本最大級のハイクラス転職サイトになっています。

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まとめ

マッキンゼー・アンド・カンパニーについて、あらゆる切り口でご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

今回の記事は、外資系戦略ファームへの転職を考えている、マッキンゼー・アンド・カンパニーへの選考にチャレンジをしたい、マッキンゼー・アンド・カンパニーを広く深く知りたい、というあなたにオススメさせてもらいました。

ご参考になれば幸いです。

また、BCG・ベインについての記事もありますので、興味のある人はご覧ください。

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