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【BCG転職】外資系トップ戦略コンサル「ボストン コンサルティング グループ」を徹底解剖

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この記事は、外資系戦略ファームへの転職を考えている、ボストン コンサルティング グループ(BCG)への選考にチャレンジをしたい、BCGを広く深く知りたい、というあなたにオススメです。

BCGを筆頭に外資系戦略ファームは、事業会社と違い、担当プロジェクトの守秘義務があったり、高給ゆえに待遇の情報が出しづらかったりするので、転職を検討するにあたっての情報が収集しづらいことがあります。

今回、コンサル転職の支援も行っている私自身の経験や情報網に加え、コンサル業界や各ファームを調査した本、日本オフィスのサイトだけでなく、グローバルサイトも参考にして、BCGについて徹底解剖した記事を書きました。

ファーム概要

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、1963年に、「ブルース・ヘンダーソン」によって、「ボストン・セーフ・デポジット・トラスト銀行」のコンサルティング部門として創設。1966年には、第二番目のオフィスを、東京に開設しました。

BCGのプロジェクトはほぼすべてが経営トップからの依頼であり、2018年にはグローバルすべてのリージョンで二桁成長を実現した、世界でも類を見ないグローバル戦略ファームです。

(創設者:ブルース・ヘンダーソン)
現在、北米、欧州、アジア、南米、アフリカなど、世界50ヶ国以上に90都市以上のオフィスを展開し、18,500人以上のコンサルタント(うち、パートナーは1,200人超)が働いています。卒業生であるアルムナイは、現在20,000人を超えています。

日本は700人を超える規模で、それぞれが専門特化したスキルを磨くプロフェッショナルが集まっています。

特徴(ミッション・バリュー)

BCGのバリューを視覚的イメージで表すスナップショットBCGのミッションは、Shaping the Future. Together.(未来を一緒につくる)です。

そして、BCGに共通言語として浸透している、価値観=バリューは下記9つになります。

【BCG Values(価値観)】
①プロフェッショナルとしての倫理
②個人の尊重
③多様性
④顧客第一主義
⑤戦略的視野
⑥付加価値の実現
⑦パートナーシップ
⑧経営の最先端を切り拓く
⑨社会的貢献

【参照】BCG Values

提供しているコンサルティングサービス

日本オフィスでは、「業界」×「経営機能」の2軸の掛け合わせでコンサルティングサービスを提供しています。

【業界軸】
消費財・流通・運輸
自動車・産業財
ハイテク・メディア・通信
金融
保険
ブライベートエクイティ
ヘルスケア
エネルギー
パブリックセクター

【経営機能軸】
コーポレートファイナンス&戦略
グローバル化戦略
テクノロジー・アドバンテッジ
マーケティング・営業
オペレーション
組織・人材
BCG社会貢献

プロジェクト例

BCGのクライアントは、世界トップ500社に名を連ねる企業を中心に、中規模の企業、非営利組織、政府機関など多岐にわたっており、プロジェクトを支援しています。クライアントの成功こそがBCGの成功であると考え、クライアントとのパートナーシップを築き、協働し両者それぞれ単独では生み出せない優れた成果を実現することを大切にしています。

戦略構築支援プロジェクト例としては下記のようなものがあります。

世界的ビール会社の中期計画策定プロセス見直し
ある世界的ビール会社は、柔軟かつ強力な中期計画策定プロセスを導入しました。これによりビジネスユニット間の真の戦略的対話が促進されました。

ある東南アジアの銀行の新しいビジネスモデル
ある銀行では、ターゲットを絞った戦略が功を奏して、伝統的なライバル企業の2倍の率でミレニアル顧客を獲得しています。

【参照】戦略的優位性の構築

キャリアパスと年収水準

(出典)BCG採用トップここでは、BCGにおけるキャリアパス(役職)と年収水準について紹介をします。

キャリアパス

BCGのコンサルティングメンバーの場合、キャリアパスは、下記となります。(下にいくほど役職が上がります)

■アソシエイト / シニアアソシエイト
アソシエイトは、幅広い業界・分野のプロジェクトの経験を通じて、ビジネスで直面する問題に対する洞察力、問題解決などの高度なコンサルタントスキルを学んでいきます。

シニアアソシエイトは、より幅広いテーマについて深い洞察力を発揮し、クライアントとの協働を通じてアイデアを進化させ、問題解決をドライブします。

■コンサルタント
プロジェクトの中心的な存在です。クライアントの経営の問題点を探り、戦略を展開し、成果の実現を目指してクライアントと密接にかかわり、プロジェクトを進めます。

■プロジェクトリーダー
非常に多角的な役割が求められるポジションです。コンサルタント、チーム・リーダー、プロジェクト・マネジャー、いずれの役割においても力を発揮することが求められます。

プロジェクトの全体像を把握しながら、戦略の中心となる発想や概念を築き、分析の方向性を示します。また、時間、予算管理を行い、ワークプランを描きます。提案した戦略とその基となる分析結果を、クライアントに理解、納得して頂き、改革へと導く重要な役割を果たします。

■プリンシパル
コンサルタント、プロジェクト・リーダーとしての十分な能力を持ち、プロジェクトマネジメントに対し、より幅広い責任を任されます。BCGの携わるプロジェクトが、クライアントの経営戦略に効果的に活かされるよう努め、さらなる課題を踏まえて、次の戦略に向けて働きかけていくことも行います。また、プロジェクトやリサーチから得られたインサイトを共有していく責任もあります。

■パートナー
コンサルティングスタッフの総括責任者として、プロジェクトに関わります。また、パートナーのもう一つの責任は、クライアントとのリレーションを発展・拡大させていくことです。クライアントの利益を常に最優先に考え、効果的な解決策を導くために、プロジェクトチームを指揮し、BCGの提言の質を常に高く担保する責任を持ちます。
(参照)キャリアパス

年収水準

BCGの各役職ごとにおける、年収の目安は下記です。

トレーニング

BCGでは、各役職に合わせて必要なトレーニングが用意されています。

コアカリキュラム
成長のために必要なコンサルティング、リーダーシップ、およびクライアント開発のスキルを磨くのに役立つ詳細なプログラムを用意しています。

オンライン学習ツール
コアカリキュラムに加えて、個々の学習を助けるためにオンライン学習の機会(数百以上のコンテンツ)を用意しています。

統合プログラム
ビジネス以外の分野(学術界)や他のコンサルティング会社からBCGに参加している場合は、BCGに迅速に適応し、新しいスキルを習得することで、自身のキャリアにつながるような統合プログラムをデザインします。
(参照)
Learning & Development

働く環境

Our Office Culture

「多様性からの連帯」によって支えられているBCGは、「みんながみんなから学び合う場」であり、互いに成長を促し、助け合いながら、多くのすばらしいスタッフが活躍しています。また、それぞれの強みを活かし、弱みを補い合い、難しい課題へのチャレンジを通じて、自身も成長していくことを楽しめる人が集まっています。

仕事以外においても、多種多様な趣味や特技を持つスタッフが多く、バスケットボール、ゴルフ等のスポーツからクラシック愛好会まで、幅広いクラブ活動が行われています。
(参照)WORKING IN TOKYO

実際に、BCGで働くメンバーの声です。

採用ポジション

中途採用は「アソシエイト〜コンサルタント」のポジションを通年で募集しています。下記が募集要項です。

募集ポジション
経営コンサルタント (アソシエイト / シニア・アソシエイト / コンサルタント )
※ご経歴・選考過程で弊社にて該当ポジションを判断致します

応募資格
4年制大学以上(修士・博士含む)を卒業後、企業・官公庁等で実務経験のある方
医師、弁護士、Post-doctoralフェロー、学術振興会研究員(DC含む)等の専門職として医療機関、法律事務所、研究機関等での実務経験のある方
※コンサルティング経験や資格は不問です

勤務地
東京または名古屋

研修制度
各種トレーニング(国内/海外)、ナレッジ・シェアリング・プログラム (国内/海外)、インストラクター制度、海外オフィス派遣制度、 MBA留学支援制度等
(参照)中途採用

求める人材

BCGの求める人材は、下記です。

採用にあたりBCGが求めるのは、完成されたスタイルではなく、荒削りでもこれからの成長を感じさせてくれるポテンシャルの持ち主です。

■インテレクチャル
BCGが取り組む課題は、クライアントが長年考えてきたにもかかわらず解が見出せなかったものばかりです。その課題に解を見出すためには、しつこく考え、大胆に発想し、本質を深く洞察する力が必要になります。単なる表面的な知識に留まらない骨太の思考力が求められます。

■インターパーソナル
どんなに良い提言であっても、クライアントに実行していただかなければ無価値であると考えます。提言を実行に移していただくためには、クライアントの悩みを真に理解し、ロジックと熱意で説得し、信頼を得て、クライアントと苦楽を共にできるヒューマンスキルを兼ね備える必要があります。

■成長力
上記二つの資質を最初から兼ね備えた人などいません。入社後、自らに不足している資質を身につける場がBCGにはあります。自身の課題を素直に受け入れ、挑戦をし続け、着実に成長していく力が不可欠です。
(参照)BCGリンクトイン

選考プロセス

BCGの選考プロセスは、
「書類選考」→「筆記試験」→「ケース面接3回〜5回」です。
経歴によっては、適性検査を実施しない場合や、ケース面接が少ない場合がありますが、BCGの面接はお互いをよく知るための対話のプロセスとして行われます。

各ケース面接(1時間程度)では、大きく3つパートに分かれて実施されます。

①自己紹介
BCGのどの領域で活躍いただけるか判断するために、あなたのバックグラウンドや今までの経験についてお聞きします。どんな分野でもよいので、あなたが今までにリーダーシップを発揮したり、影響力を及ぼした経験について聞かせてください。

②ケースインタビュー
BCGのコンサルティングスタッフによる「ケースインタビュー」では、ケーススタディを分析し、クライアントが直面する課題に対する解決策を策定してもらいます。通常このケースは実際のプロジェクトに基づいています。そのためBCGで働くとは実際にはどのようなことなのかを疑似体験することができます。ほとんどの場合、「正しい答え」や「間違った答え」というものはなく、面接官は思考プロセス、戦略的アプローチ、説得力のある解決策を提示する能力を見ています。

③質疑応答
面接官の個人的経験も含めて、BCGでのキャリアに関して質問する機会もあるので、準備して臨んでください。面接官は、あなたの傾聴力や効果的にコミュニケーションを取る力、積極的かつ説得力をもってプレゼンテーションする力を見ています。それは、BCGが知的好奇心や創造的思考力を重視しているからです。一方で、時には同じプロジェクトチームで時間を共に過ごす仲間として、人間性を理解し合う目的もあります。自然体で、お互いの理解を深めて頂くことが一番です。
(参照)
面接準備と模擬ケース

BCGのサイトは、ケースインタビューにおけるTips(コツ)が紹介されています。

・面接官に質問する
・理解が曖昧なまま分析に入らない
・課題の構造化と、課題解決の枠組みを意識する

・優先順位を考える
・考えてから話す
・課題解決の仮説を立てる際にクリエイティビティを意識する
・定型の枠組みにとらわれない
・実際のビジネスにおけるリアリティを考慮する
・素早く正確に計算する
・複数の考えを統合し、分析から結論を引き出す
・答えがはっきりしなくてもうろたえない
・自分の考えに拘らない
・一人で考えない
・ケース情報を外に流したり、事前知識を用いたりしない
・自然体でケースインタビューを楽しむ
(参照)
ケースインタビューのTips

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まとめ

BCGについて、あらゆる切り口でご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

今回の記事は、外資系戦略ファームへの転職を考えている、ボストン コンサルティング グループ(BCG)への選考にチャレンジをしたい、BCGを広く深く知りたい、というあなたにオススメさせてもらいました。

ご参考になれば幸いです。

マッキンゼーやベインのことを知りたい方は、下記の記事をご参考にしてください。

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