第二新卒の方が転職に成功させるには、第二新卒ならではの転職の進め方が必要です。今回は、第二新卒の方の転職が成功しやすい進め方をまとめましたので、今回の記事を参考にしてみてください。
第二新卒 (20代前半)転職で「成功するコツ」
「第二新卒」とは(実は明確な定義はないのですが)一般的に「新卒で入社して3年未満の状態」のことを指します。
そのため、学部卒の方であれば25歳〜26歳、大学院(修士)卒の方であれば27歳〜28歳の人が対象となります。今回は、入社して3年未満の方を前提にして、転職で成功するコツをご紹介します。
転職を成功させるためには、転職活動前に、下記の3つのコツをしっかりと理解することが大切です。
① 転職市場における「第二新卒の見られ方」を客観的に理解する
② 第二新卒が「転職しやすい企業特性」を把握する
③ 第二新卒ならではの「転職の進め方」を実践する
転職市場における「第二新卒の見られ方」を客観的に理解する
第二新卒は、転職市場でどう見られるか、一言でまとめるなら、「何者でもないが、ポテンシャルは新卒よりも感じてもらえる人材」です。
これは、偏差値が高い有名大学を卒業しているか否かに関わらずです。(※卒業大学と所属企業によって、転職活動でアプローチできる企業群の違いはあります)
特に社会人1年〜2年の場合は、入社して最初の半年間に研修をしていることも多く、実務経験のある期間が半年〜1年半程度で、即戦力とみなすには評価できる経験・スキル・実績が足りていないことが多いです。
もし第二新卒としてギリギリの対象となる3年弱くらいの人で、1つの職種だけを3年弱経験し、一定の実績を出していたなら、即戦力として一定の評価はしてもらえます。
このように第二新卒は経験・スキル・実績を、即戦力として見てもらうのは難しい一方で、評価されることがあります。それは社会人としてのビジネスマナーと基本的な仕事の進め方を持っていることです。
「何者でもないが、ポテンシャルは新卒よりも感じてもらえる人材」の第二新卒で、評価が高い人は、「論理的思考能力」をもち、「素直さ」や「一つ一つの経験を学びにできる吸収力」、「成長意欲」、「行動力」などを持っている方です。
第二新卒が「転職しやすい企業特性」を把握する
第二新卒が転職しやすいのは、ITや通信企業で、企業規模が大きく、かつ成長著しい企業です。最低でも数百名規模、できれば1千名以上になっている企業です。例えば、リクルートやYahoo、ソフトバンクなどです。
100名以下のベンチャー・スタートアップ企業の場合は、基本各ポジション、即戦力採用となるため、第二新卒のポテンシャル人材が採用されることは極めて稀です。
企業規模が大きく、かつ成長著しい企業は、資本力があり、事業の売上・利益が堅調にでていることが多いことから、中長期的に事業や組織のことを考えることもできるので、業務未経験・第二新卒でも、高いポテンシャルを感じてもらえたら採用されるのです。
第二新卒ならではの「転職の進め方」を実践する
第二新卒の方は、企業を選ぶための情報が少なかったり、転職活動の経験がほとんどなかったりするので、下記のようなSTEPを経て、転職活動を進めることを必ずオススメします。
選考を気軽に受けて落ちてしまった場合、約2年くらいは選考を受けることができません。安易に独りよがりで転職活動をして「対策をすれば、受かったのに…」というような残念な結果は回避したいところです。
【STEP1】興味のある企業・求人を探す
「転職サイト」の活用
【STEP2】企業・求人の最新状況を把握する・選考対策する
「転職エージェント」の活用
【STEP3】企業のリアルを知る
「企業の口コミメディア」などの活用
興味のある企業・求人を探す:「転職サイト」の活用(厳選5選)
第二新卒ならではの「転職の進め方」STEP1は、まず『興味のある企業・求人を探す』です。
気になる企業があっても求人を出していなければ、選考を受けることができないので、企業と求人情報がセットになっている「転職サイト」を活用することが大切です。
転職サイトを選ぶ上でのポイントは、「第二新卒」を対象とした求人を多く掲載している転職サイトを利用することです。ここでは第二新卒の方に厳選した「転職サイト」をご紹介します。
リクナビNEXT
おすすめスコア:
一番おすすめしたいのは、『リクナビNEXT』です。リクルートが運営する国内最大級の転職サイトで、転職活動する人が最も多く登録しています。『第二新卒特集』を開設しており、現在約300件ほどの求人を掲載しています。
他の転職サイトにはない特徴として、「新しいことにチャレンジ⇔決まったことをきっちりこなす」「ワークライフバランス重視⇔スキル・キャリアアップ重視」といった志向軸で、求人を選ぶことができることです。選ぶ上でとても参考になります。
サイト全体で掲載されている企業数は、どの転職サイトよりも数が多く、ジャンルや年収の幅の網羅性も高いので、第二新卒に限らず、広く企業・求人情報を得る上では、一番おすすめです。
また、会員登録すると、無料で利用できる「グッドポイント診断」を受診することもおすすめします。リクルートが持つ独自のノウハウを活かして開発した強みを診断してくれるサービスです。下記18種類の中から、自分の強みを5つが分かります。
私も利用しましたが、診断結果は、有料で払ってもいいくらいのしっかりした内容でした。
doda(デューダ)
おすすめスコア:
次におすすめなのは、大手転職サイトの『doda(デューダ)』です。「第二新卒歓迎」の求人が現在、約3,000件ほど掲載されており、非常に掲載数が多いです。
件数が多いのは、リクナビNEXTにはない非常に良いことですが、あくまでも第二新卒「歓迎」なので、受かりやすいかどうかなどの目利きは自身で行う必要となります。
また検索軸が『リクナビNEXT』よりも充実しておらず、絞り込みしづらいので、サイト内で無料で申し込みができるエージェントサービスを利用し、掲載求人について聞いてみることをおすすめします。(エージェントは、自身の志向に合わせて、サイトには掲載していない非公開求人を教えてくれることも多いです。)
キャリトレ
おすすめスコア:
最後におすすめするのは『キャリトレ』です。CMで最近よく目にする『ビズリーチ』を運営している会社が、「本気で転職したい20代向けの転職サイト」をコンセプトに2014年にリリースした転職サイトです。
第二新卒特集という切り口で求人を掲載してないのですが、20代のための転職サイトなので、未経験でもチャレンジできる求人が掲載されています。
またキャリトレに掲載されている求人に対して「興味がある」or「非表示」を選択することで、キャリトレの人工知能が好みを分析・学習してくれ、自身のの希望条件にマッチした求人をレコメンドしてくれるようになっています。
キャリアの情報を入力することで、企業から直接スカウトを受け取ることもできるので、どんな企業からスカウトがもらえのるか?自身の市場価値を判断する上で役立ててみるのもおすすめです。
AMBI(アンビ)
おすすめスコア:
第二新卒でもハイクラス転職を実現したい方には、「20代ハイクラスのための転職サイト」がコンセプトの『AMBI(アンビ)』をおすすめします。
世の中の求人トレンドや有名企業で働く若手ビジネスパーソンへのインタビュー記事などの情報も掲載されているので、キャリア観を磨くのでも役立ちます。
企業の人事担当者や転職エージェント(ヘッドハンター)が自分の合格可能性を判定してくれる「マイバリュー」という機能もあるので、自身の市場価値を判断する上で使ってみるのも一つの手です。
20代・年収600万円以上で、「日系・外資系企業両方の幹部候補」「次世代リーダー・マネージャー向け」求人が多数掲載されています。
BIZREACH(ビズリーチ)
おすすめスコア:
第二新卒の方でも、バックグラウンドや1社目のキャリアに自信がある方は、質の高い転職エージェントが数多くいる『BIZREACH』をおすすめします。
「選ばれた人だけのハイクラス転職」のコンセプト通り、転職を考えて登録している人だけでなく、その人をスカウトする転職エージェント(や企業)もレベルが高いです。
最近はCMでよく目にする機会が増えましたが、転職エージェント(ヘッドハンター)の登録人数は国内トップであり、求人数や契約企業数も国内トップクラスを誇っているので、短期間で、非常に多くの20代・ハイクラス求人のスカウトをもらうことができます。
企業・求人の最新状況を把握する・選考対策する:「転職エージェント」の活用(厳選3選)
第二新卒ならではの「転職の進め方」STEP2は、『企業・求人の最新状況を把握する・選考対策をする』です。その際に活用したいのは『転職エージェント』です。
転職エージェントは、無料で、「企業・求人情報の提供 / 職務経歴書の作成サポート / 選考対策 / 選考の調整」などを行ってくれます。思う存分に相談をして、しっかりサポートをしてもらいましょう。
『転職エージェント』の企業を選ぶ上でのポイントは、「第二新卒」を対象とした求人(非公開求人も含む)を広く保有しているエージェントにするということです。
また、『転職エージェント』サービスに登録した後は、自身が信頼のおける・コミュニケーションの相性が良いと感じるエージェントを複数人見つけて、転職活動を進めていきましょう。
リクルートエージェント
おすすめスコア:
『リクルートエージェント』は20代の転職において活用するのをおすすめする転職エージェントです。先ほどご紹介した国内最大級かつ利用者数No.1の転職サイト『リクナビNEXT』も運営しています。国内最多数の非公開求人を保有しており、転職支援実績は国内No.1のエージェントです。
第二新卒向けの求人も、非公開含めて広く保有しているので、まず登録して一度は相談してみるとよい転職エージェントです。実際に選考を進める時は、書類の添削をしてくれ、企業の最新動向や風土、職場環境など独自に収集・分析した企業レポート「AGENT Report」も提供してくれます。
マイナビジョブ20’s
おすすめスコア:
20代・第二新卒専門の『マイナビジョブ20’s』です。マイナビグループが運営する、20代に特化した転職エージェントです。第二新卒の転職を熟知した転職エージェントが、転職をフルサポートしてくれます。
キャリアカウンセリングにより意向を細かくヒアリングしてくれたり、適性診断による自己分析や、選考通過率をアップさせるための書類添削・面接対策を行ってくれます。
アクシスコンサルティング
おすすめスコア:
もしコンサルティング業界への転職を考えているなら『アクシスコンサルティング』がおすすめです。
約5,000名の現役コンサルタント、約20,000名の転職志望者を支援した実績を持っているコンサル業界に強い転職エージェントです。コンサル業界との強いパイプをもち、非公開の求人は全体の8割弱を占めています。
コンサル業界への転職を強みにするエージェントは、他にもいますが、基本的にエグゼクティブや30代〜40代の年齢を対象とするエージェントが多く、20代(コンサル未経験)の方が相談したとしても、なかなかしっかりとサポートを受けることが難しいことがあります。
その点、アクシスコンサルティングは、20代でも丁寧に相談にのってくれるエージェントです。転職のその次までを見据えたキャリアパスを提案することを大切にしており、じっくりとキャリアや転職に向き合ってくれます。
その実績として、ある転職サイトを運営する会社で、質の高いキャリアコンサルティングとして、「Most Valuable Agent」を受賞をしています。
企業のリアルを知る:「企業の口コミメディア」などの活用
第二新卒ならではの「転職の進め方」最後のSTEPは、『企業のリアルを知る』です。
いくら転職エージェントとはいえ、働く環境のリアルな詳細に知ることが難しいことがあります。
そういった際には、企業に働いている・また働いていた従業員の口コミが集まったサイトをみてみるのが有効です。転職を失敗しないためにも、実際に企業で働いている・働いたことのある人が投稿しているクチコミを参考にしましょう。
OpenWork(オープンワーク)
おすすめスコア:
社員・元社員のリアルな投稿をもとにした『会社の評価スコア』と『社員のクチコミ』を見ることができるのが『OpenWork(オープンワーク)』です。
会社の評価スコア
「総合評価 」「待遇面の満足度」 「社員の士気」「風通しの良さ」「社員の相互尊重」「20代成長環境」「人材の長期育成」「法令順守意識」「人事評価の適正感」
社員のクチコミ
「組織体制・企業文化」「入社理由と入社後ギャップ」「 働きがい・成長」「女性の働きやすさ」「ワーク・ライフ・バランス」「退職検討理由」「企業分析[強み・弱み・展望]「経営者への提言」「年収・給与」
【おさらい】第二新卒ならではの「転職の進め方」
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
第二新卒転職を成功させる上では、転職市場での「第二新卒がどのように見られ方」を理解し、「転職しやすい企業特性」を把握し、「転職の進め方」を実践することがとても大切です。
ここでは、今まで書いてきた内容をおさらいとして、おすすめの「進め方」と活用すべき「サービス」について改めてまとめました。
【STEP1】興味のある企業・求人を探す
「転職サイト」の活用
・リクナビNEXT
・doda(デューダ)
・キャリトレ
・AMBI(アンビ)
・BIZREACH(ビズリーチ)
【STEP2】企業・求人の最新状況を把握する・選考対策する
「転職エージェント」の活用
・リクルートエージェント
・マイナビジョブ20’s
・アクシスコンサルティング
【STEP3】企業のリアルを知る
「企業の口コミメディア」などの活用
・OpenWork
今回の記事は、この記事は、第二新卒で転職を考えている、第二新卒ならではの転職のコツを知りたい、第二新卒の転職をする際におすすめの転職サイトや転職エージェントを知りたい、というあなたにオススメさせてもらいました。ご参考になれば幸いです。