この記事は、キャリアと転職の法則を知りたい、というあなたにオススメです。
皆さんは、働いていて、こんなお悩みをもったことはないですか。「自分の市場価値をどう測ればいいんだろう」「市場価値どう高めればいいんだろう」「本当にやりたいことがいつまでたっても見つからないが、どう見つけたらいいのか」…など。
同じ会社の人にこうした悩みを話すことも難しく、また友人・知人に話すタイミングが中々なかったり、良いアドバイスがもらえなかったりと、悩みを解決することは以外に難しいんのではないでしょうか。
そんな時に、指針を与えてくれる本をご紹介したいと思います。
「転職の思考法」は2018年6月に発売され、現在、どんどん増版がかかり、amazonの「転職読みもの」カテゴリーでベストセラーとなっている、今売れに売れている本です。なんと発売約2ヶ月で10万部を超えているのです!
こちらの本は、私が2018年で50冊以上本を読んでいる中での現時点ベスト1でもありますし、転職業界に関わる者としても、バイブル本として携えたい本でもあります。今後のキャリアを考えたり、世の中の市場価値の原則や転職の法則を知ったりする上では、非常に参考になりますし、長く活用できる思考法を学ぶことができる、必読の本だと感じています。
全ビジネスパーソンの方におすすめしたい本です。
どんな本なのか
発売たった2ヵ月で10万部突破のベストセラー! ! 「転職する前に読みたかった」「大切な人に推薦したい」など反響の声、続々!
一生食えて、心から納得のいく仕事が見つかる、転職論の決定版。あらゆる不安やモヤモヤが、ストーリー形式で一挙に解決!
◆転職に必要なのは、情報ではなく思考法である
もはや終身雇用が完全に崩壊した日本。しかし、「転職」がタブー視される風潮の中で、誰にもノウハウを聞けずにさまよう「転職難民」が今、たくさん生まれています。多くの人が「とりあえず」と転職エージェントに登録し、次から次へと企業を紹介され、情報の海におぼれてしまう例が跡を絶ちません。いま本当に必要なのは、情報ではなくその情報を判断するための「思考の軸」なのだ、というのが本書のコンセプトです。
◆転職できなきゃ、自由になれない
仕事でダメな上司に付き合わないといけない、価値のない商品を嫌々営業しないといけない、予期せぬ異動や転勤に振り回される……仕事の悩みのほとんどは、「転職する確信がない」ことから生まれます。本書は、「一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法」を伝授することで、すべての読者が「本当の意味で自由に働ける状態」をつくり出すための一冊です。
◆読者の声
「20代は専門性、30代は経験をとれ」
専門性は努力で誰でも身につけられる。質の高い経験はスキルがないと巡り会えない。そして、経験はユニークで汎用化されないので、自分のレア度が上がる。この考え方、イメージしやすい。#読書メモ #転職の思考法
— いのいち@機械学習勉強中 (@inoichan) 2018年10月5日
凄く面白かったので、一気に読了!
ストーリー仕立てで分かりやすく、また巻末にまとめてあるので復習も。『専門性がある人間にこそ貴重な経験がまわってくる』
転職予定の無い人も絶対読んでみた方がいい。#転職の思考法 #北野唯我 @KEN_ChiefE pic.twitter.com/twyuHi0lAa
— あひる★母★さん (@yumirizaemon1) 2018年9月24日
(出典)amazon商品紹介ページ https://amzn.to/2ypyvbm
下記の記事、外資系「人事・組織コンサルティング」のプロが厳選した15選の1冊に入っています。

著者の「北野 唯我」氏とは
「転職の思考法」の著者である「北野 唯我」氏とは、どんな経歴の人物なんでしょうか?
【北野 唯我氏のプロフィール】
1987年生まれの兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。就職氷河期の2010年に、新卒で博報堂へ入社し経営企画局・経理財務局で中期経営計画の策定、M&A、組織改編、子会社の統廃合業務などを担当。2013年に退職後、米国・台湾での留学。2015年に外資系戦略コンサルファームのボストンコンサルティンググループに転職し、総合商社の事業戦略立案などを担当。2016年に、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画し、現在最高戦略責任者。経営企画・メディア事業担当の執行役員、採用コンサルタントも担当する一方で、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。
『転職の思考法』を読んで、
実際に転職し、
本当に満足している。
ありがとう。という声を、これまでめちゃくちゃ沢山もらったのだけど、これって本当に凄いことで、
心から「出して良かった」と思えてる#転職の思考法
— 北野唯我@転職の思考法 10万部 (@yuigak) 2018年10月12日
「転職の思考法」は何が凄いのか
転職業界のプロとして、読んで凄いと感じたポイントは大きく3点あります。
① 市場価値(マーケットバリュー)という極めて分かりづらかったものを、誰でも理解できるような形にまで一般化している
② キャリアの作り方から転職、転職活動まで内容が網羅されている
③ 全ビジネスパーソンが読みやすい、理解しやすいストーリー形式に落としている
転職業界のプロも唸る「思考法」3選
「転職の思考法」では、約15ほどの思考法が紹介されているのですが、転職業界に日々携わりプロとして働いている身として、「これは!」と感動した思考法の3選をご紹介します。
① マーケットバリューの考え方
② 会社選びの三つの基準
③ 仕事における楽しみ方
① マーケットバリューの考え方

「マーケットバリュー」とは「市場価値」のことで、つまりは「給与(の期待値)」とのことです。『マーケットバリュー』=『 ①技術資産 × ②人的資産 × ③業界の生産性 』の方程式で表すことができると説明しています。
『①技術資産』は、他の会社でも通用する『価値のある技術』のことです。職種に紐付く「専門性」(例:法人営業)と職種に紐付かない「経験」(例:業界やマネジメント経験)の二つに分けられます。
『②人的資産』は、一言で言えば『人脈』のことです。自分のために動いてくれる人がどれだけいるか、が一つの基準であり、40代以降から極めて重要になる資産です。
『③業界の生産性』は、業界にいる『一人あたりの粗利(=どれほど価値を生み出しているか)』のことで、これが、給料の期待値に大きな影響を与えるものです。
この「マーケットバリュー」いわゆる自分の「市場価値」を測るための質問(9つ)がこちらです。

② 会社選びの3つの基準
会社を選ぶ際には『マーケットバリュー』以外に2つ重要な論点があります。それが『働きやすさ』と『活躍の可能性』です。
30代以降になると、成長の機会は自分で掴むものであり、成果を出してくる人に面白い仕事がくるので、自分が活躍できるかどうか?というのは、厳しく見極めることが大切だと、説明しています。その見極めるための質問がこちらです。
【活躍の可能性を見極める3つの問い(面接時)】
1.「どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?」
2.「今いちばん社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か?なぜ活躍しているのか?」
3.「自分と同じように中途で入った人物で、今活躍している人はどんな部署を経て、どんな業務を担当しているのか?」
この3つの問いに対する答えを聞いた上で、自分で社内で活躍できるイメージがもてるのであれば、実際に「活躍できる可能性が高い」とのことです。
③ 仕事における楽しみ方
人は「何をするか」に重きを置く、「to do型」の人と「どんな人でありたいのか、どんな状態でありたいか」に重きを置く、「to being型」の人がいるとのことです。
そして、99%の人は「to being型」であるため、「心からやりたいこと」がなくても、悲観する必要は全くないとのことです。その上で、「to being型」の人が、仕事を楽しむために必要な2つの条件は下記とのことです。
「to being型」の人が仕事を楽しむために必要な2つの条件
1.マーケットバリューを高めること
2.マーケットバリューを高めた上で、仕事でつく小さな嘘を最小化すること。自分を好きに慣れなければ、いくらマーケットバリューが高まり、自分が強くなっても、その「ゲーム」を楽しむことはできない
3.自分に合った、働く上で「緊張と緩和のバランス」がある環境に身を置く
まとめ
『転職の思考法』はいかがだったでしょうか。今回の記事は、キャリアと転職の法則を知りたい、というあなたにオススメさせていただきました。全ビジネスパーソンの方におすすめしたい本としてご紹介させてもらった『転職の思考法』に書いてある考え方は、働く上で持っておいて絶対損がない、キャリアにとって良い指針となる考え方だと思います。ぜひ、この本を手元において、日々働いていく中で、また転職活動をする上で、参考にしてもらえたらと思います。

