今回のピックアップ記事は、日経ビジネスが掲載している、WBSにもよく出演する早稲田大学大学院 早稲田大学ビジネススクール教授の「入山章栄」氏と大阪大学大学院経済学研究科准教授の「安田洋祐」氏の2名による、業界未来図鑑「外資戦略コンサル編」です。
この2名と一緒に議論をするのは、ボストンコンサルティンググループ(BCG)の前日本代表である「御立尚資」氏と、マッキンゼー出身で今は非営利法人(NPO)のクロスフィールズを立ち上げ、社会起業家として活躍している「小沼大地」氏です。
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外資コンサルが優秀層に大人気、でも本当にイケてるの?

長くコンサルタントとして生き残る人は3種類に分けられます。
1つは“分かっちゃった”系。誰も解けないような問題をチームの力を使って、クライアントが「あっ」という解をつくって「分かっちゃった」という気持ちになる。これが幸せでたまらないというタイプです。
もう1つは“新聞1面系”。新聞に自分の名前は載りませんが、「このM&Aは自分たちがいたから成功した」と密かに喜ぶタイプ。
最後が“人間系”。「クライアントが喜んでくれた」とか「後輩が育った」とか、人の喜びを楽しいと思うタイプです。
外資コンサルって、役に立つんですか?

コンサルが果たす役割って、経営者の参謀とかアシスタント的なものだと思います。
経営者が思いを込めて、胆力を持って最後に決断するという機能自体をコンサルが担えるわけではありません。
だからコンサルが経営者の機能を侵食し弱めたとは僕は思えない。
外資コンサルって、これからも必要ですか?

これからは組織の形態も今のままでいいのかという議論が出てくるでしょう。
ファームであっても、もっと自由に外と中が行き来できるようになるとか。それができてこそ、価値を提供し続けると私は思います。
それができなかったら…。まあ、あと5年、10年は大丈夫でしょうけど、どこかの段階で「昔、コンサルファームっていう組織があってね」と言われちゃうかもしれない。
今回のピックアップ記事は以上です。ご参考になれば幸いです。